経済的に繁栄した町「大津百町」では、衣・食・住にあらわれた独自な暮らし文化や、趣味・遊興、文化人と町人の交流、豪華な祭りなど町人文化が広がった。
文化とは、「人の営み」であり「暮らしのかたち」のこと。居住のかたち、衣食のかたち、交流のかたち、風習のかたち、信仰のかたちなど、大津百町の人々の日々の営みのなかでさまざまな「かたち」が生み出されてきた。
私たちは大津百町に残る「暮らしのかたち」通して、当時の人々の「気持ち」「生き方」から見えてくる風景(心象風景)にも触れることになる。
そしてそれは、長い時間をかけて培われた大津百町という「土地」「場所」の意味を浮き彫りにしてくれる。また大津百町の暮らしの内にひそむ大切なもの、「美しさ」「かけがえのなさ」「心の豊かさ」を感じさせてくれるに違いない。
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